情報も大事。でも、自分の目も大事

久しぶりに実家がある奈良に帰った。

親戚の不幸があり車を走らせて帰省をした。小さい頃お世話になったおじさんの不幸の知らせはびっくりした。

実家がある奈良の葬式

ManfredKain / Pixabay

私がまだ子供のころ夏休みや正月におじさんの家に遊びにいくと畑を手伝えと言われ、野菜を育てたりとかしていたことを思い出すが、あれももう大分昔のことなんだな。

最近は体調が悪く病院で入院していたらしいのだけど、私はそれを知らなかった。

葬式に参加をすると昔からの顔なじみの親戚ばかりである。田舎だから葬式などの行事ごとがあるとくる人も限られる。あのおじさんは白髪が増えたとか、あのおばさんは足腰が悪くなったとか時の流れを感じる葬式だった。

葬式といえばこの斎場に来るのは親父が亡くなって以来だからもう6年ぶりになる。奈良の葬儀といえばやはり私の理想式さんというイメージで、うちの家系はこの葬儀社さんに頼むことが多い。

ここの葬儀社さんはよく親族の気持ちを汲んでくれて丁寧で親切な対応をしてくれたというが以前私がやり取りをした中で感じた印象。今回親戚のおじさんが亡くなって久しぶりだったけど今もその印象のまま変わらなかったので、なんだか自分のことのように安心をした。

私はまだまだ若いけど自分の葬儀はこういった安心が出来る葬儀社さんにお願いしたいと感じた。

 

話の内容がかなり暗くなってしまったので奈良の田舎の話をしていこうと思う。

 

田舎のあるある話

congerdesign / Pixabay

私の家は周囲が畑ばかりの絵に描いたようないわゆる田舎だ。
田舎あるあるで近所の農家さんから野菜のおすそわけを頂く。

この話しをすると
周りからは「新鮮な野菜がもらえて羨ましい。」と
よく言われる。
私も恵まれた環境にいるものだと最近まで思っていた。
しかし、私が飲食の仕事をするようになってからは
頭に「?」が浮かぶようになった。

今、そこそこいい年齢にもなってきた。
飲食の仕事をずっとしてきたので
食材についても少々の知識が付いてきた。
実家の玄関を開けたときに
たくさんの大根が無造作に詰め込まれたビニール袋が置いてあった。
ビニール袋が土まみれだったので
近所の農家さんからもらったものだとすぐにわかった。
出た、田舎あるある。

飲食の仕事をしてるので
どんな状態か気になってしまう。
職業病のようなものだ。
大根を手に取って葉の付き方や
ヒゲのバランスなど見てみた。
そんなに良い大根ではありません。

文句をつけてるわけではない 笑。
農家さんも仕事で野菜を作っているわけで
出来の良い物は出荷するに決まっている。
家で自分たちで食べるには十分。
食べ物を頂けるなんて、こんなにありがたいことはありません。
本当に感謝しています。
ただ、私が市場などで見かけても
お店用には仕入れないというだけですな…。

幼いころから知り合いの農家さんには困った

そんな実家に帰っているときに
外を歩いていると近所で畑をしている
農家さんに出会った。
私が幼い頃からよく挨拶など交わしていた農家さん。
農家さんは両親から私が飲食の仕事をしていることを聞いていたようだった。
そして、「うちの野菜使ってくれよ。値段は安くてもいいから。」と言われました。
私はさすがに店で使うものなので即答はできない。
使いたい野菜の種類を伝えて、後日受け取ることにした。

後日、農家さんのところへ野菜を受け取りに行った。
段ボールに雑に掘り込まれた状態で渡された。
食材を扱う側としてはもう少しちゃんとして欲しいところだが
農家さんにそこまでは求めません。
今はあくまでもサンプルで
納品のときにしっかりしてくれればそれで良いとので。
しかし、段ボールの中の野菜を見て私はガッカリ。

段ボールの中にあったのは
普段、おすそわけで頂いているような野菜だった。
今回はおすそわけではなく、お金を払って仕入れるので
この野菜では取り扱いはできない…。
なにより、お客様に食べて頂く野菜である。
このことを農家さんに伝えると
「お客さんが食べるときには切ったりしてあるから
これでいいでしょ?」、と言われた。
これにはさすがに呆れてしまった。

その後も話しは聞いたが
「良いものはもちろん出荷する。
そして、残ったうちから良さそうな物
は道の駅や産直に持って行く。
残りを安く買ってくれる人に譲ったり、
おすそわけしている。
農家も商売なので良い物は良い所にまず持って行く。
みんなそうしている。」、的なことを言っていた。

私は心の中でつぶやいた。
「みんなって誰よ?」
誤解がないようにしておきたいが
確かに、飲食店で朝から市場に仕入に行く、
八百屋に発注をかけている。という話しはよく聞くが
道の駅で野菜を仕入れているという話しはあまり聞かない。
しかし、それは地元野菜が中心なので
季節によって欲しい野菜がなかったり、
その地域がたまたま今年は不作だっだりと
不安定な要素も多く含むこともあるからだ。
しかも、道の駅で野菜を仕入れているという話しは
あまり聞かないだけで実際は仕入れているお店も多くあると思う。

道の駅自体も畑から採れたばかりの
新鮮野菜ではあるが良い野菜かどうかは別問題と
わかっているはずである。
もちろん、新鮮で良い野菜もいっぱいあり、
自信を持って野菜を提供する
農家さんや道の駅はたくさんある。

2回目だが誤解はされたくない。
私は単にこの農家さんが
自分と自分の周囲の農家さんだけの話しを
「みんな」と広げた言葉に引っかかっただけである。
周囲の農家さんも「みんな」に入らないかもしれないのに…。

私はすばらしい野菜を信念を持って作る農家さんがいることは知っている。
しかし、このような考えの農家さんがいることも
また事実なんだと、このとき思った。

今回の件ではたまたま野菜ということが
キーワードになったが
何も野菜だけの話しではないと思う。
私たちは値段が高いから良い物だとか
どこそこで販売されているから良い物だとか、
情報に翻弄されている気がした。
情報も大事だが、自分の目で良いものを見極めることも
大事なのだと気付かされた日だった。

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